現在のキャラクター文化ではアニメ・漫画・ゲームなどがベースとなり多数の展開をしています。
その中で「ラップ」という音楽ジャンルに重きを置きCDがベースになっているキャラクターコンテンツ『ヒプノシスマイク』が話題になっています。
その話題性はニュースでも取り扱げられるほど！
今回は『ヒプノシスマイク』について解説します！
ヒプノシスマイクとは
そもそも『ヒプノシスマイク』とはキングレコードの中にある「EVIL LINE RECORDS」がプロデュースする男性声優によるキャラクターラッププロジェクトです。通称ヒプマイと呼ばれています。
2017年のリリースと同時にYouTubeにアップされた「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」という動画がSNSなどで話題になり徐々に注目されていきました。その後各ディビジョンと呼ばれるユニット事のバトルなどを行って行きます。
最初は4チーム12名でしたが、現在では7チーム18名の規模に成長しました。そして活躍の幅はCDに留まらずコミカライズ化・舞台化・ゲーム化が発表されています。
ヒプノシスマイクの特徴・魅力
特徴はラップを声優が実際に行う事・世界で活躍するレベルのラッパーさんに楽曲を書き下ろして頂いている事が大きな特徴です。
そして魅力は我々ファンが作品に携われる事です。本作の最初の楽曲で「Rap Battle」と書いてある通り各ユニットで戦うのですが、そのCDに投票券が付いてきます。この投票率が高いチームで最終決戦を行ったのです。
最終決戦は「MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼」になってのですが、この投開票は2018年12月12日にニコニコ生放送・新宿アルタで生中継したのですが、新宿アルタ前には多くのファンが集まりファンで見守る事になりました。
そしてこの投票券がついたCDは発売初週の段階で7.2万枚を売り上げ、その週のオリコン週間ランキングで1位を獲得しました。
ヒプノシスマイクの『ディビジョン』とは
ディビジョンとはこの世界で中王区と呼ばれる区画以外の生活する事の出来る区画を指します。この中央区とは、女性が覇権を握るこの世界で基本的には女性しかいない区画を示します。
最初から存在しているディビジョンは「イケブクロ・ディビジョン」「ヨコハマ・ディビジョン」「シブヤ・ディビジョン」「シンジュク・ディビジョン」の４つでしたが、9月7日・8日に行われたライブにて「オオサカ・ディビジョン」「ナゴヤ・ディビジョン」が追加されました。
これにより今後も追加される可能性があります。
各ディビジョン・ユニットの解説
現在各ディビジョンに1ユニット存在しています。その前に一世を風靡させたものの解散した伝説的ユニットの計7ユニットがあります。
Buster Bros!!!について
イケブクロ・ディビジョン代表チームです。メンバーは山田一郎【MC.B.B】・山田二郎【MC.M.B】・山田三郎【MC.L.B】です。
リーダーは山田一郎です。
この3人は兄弟です。長男の一郎は萬屋ヤマダ経営者他の二人は高校生・中学生ですが二人とも兄をとても慕っております。その為二郎・三郎は互いに憎み合うような発言をしますが本心では無い様子です。
MAD TRIGGER CREWについて
ヨコハマ・ディビジョン代表チームです。メンバーは碧棺左馬刻【Mr.Hc】・入間銃兎【45 Rabbit】・毒島メイソン理鶯【Crazy M】です。
リーダーは左馬刻です。
このチームはヤクザ・警察官・元海軍と一見接点が無いように見えますが入間が中間に入る事でチームになります。
なお、このチームは最終決戦に進出しました。しかしながら僅差で麻天狼に負けてしまいます。
Fling Posseについて
シブヤ・ディビジョンの代表チームです。メンバーは飴村乱数【easy R】・夢野幻太郎【Phantom】・有栖川帝統【Dead or Alive】
リーダーは乱数です。
このチームはファッションデザイナー・小説家・ギャンブラーと職業も年齢もバラバラのチームです。
麻天狼について
シンジュク・ディビジョンの代表チームです。メンバーは神宮寺寂雷【ill-DOC】・伊弉冉一二三【GIGOLO】・観音坂独歩【DOPPO】です。
リーダーは寂雷です。
職業は医者・サラリーマン・ホストとバラバラですが、独歩が寂雷の病院に営業で行き、一二三とは幼馴染である事からチームを結成します。
なお、最終決戦にてMAD TRIGGER CREWに見事勝利し新曲を発売しました。
どついたれ本舗について
オオサカ・ディビジョン代表チームです。メンバーは白膠木簓【Tragic Comedy】・躑躅森盧笙【WISDOM】・天谷奴零【MC MasterMind】です。
リーダーは白膠木簓です。職業は芸人・教師・詐欺師ですが、昔は白膠木と躑躅森がコンビを組んでいた事など判明しています。
9月7日のライブにてユニットが発表され、10月30日に最初の楽曲を発表しています。楽曲の随所に大阪の雰囲気が漂う楽曲になっています。
Bad Ass Templeについて
ナゴヤ・ディビジョン代表チームです。メンバーは波羅夷空却【Evil Monk】・四十物十四【14th Moon】・天国獄【Heaven & Hell】です。
リーダーは波羅夷空却。職業は宗呂・ミュージシャン・弁護士と発表されておりますがその他は謎の部分が多いです。
9月8日のライブにてユニットが発表され11月27日に楽曲を販売するので、そこで様々な事が明確になります。
The Dirty Dawgについて
一郎・左馬刻・寂雷・乱数がかつて組んでいたチームです。
ここは解散理由についてなどまだ謎に包まれておりますが、それでもドラマCDなどを聞くとユニット時には仲良さげな雰囲気であるものの、解散後は険悪な雰囲気が漂っています。
ヒプノシスマイクが人気の理由
まずはキャラクターの個性です。職業は勿論ですがビジュアル・年齢・性格などとても多種多様です。その為一人は好きになるようなキャラクターがいます。そしてCDや漫画によって新たな設定が徐々に分かります。それによってユニットを超えたキャラクターの接点などが判明していき、更に好きなキャラクターが増えます。
そして楽曲の独自性です。声優さんが歌唱する作品は多く存在しますが「ラップのみ」の作品は本作が初です。それにより声優さんの普段とは異なる歌唱の様子などを見ることが出来ます。
ヒプノシスマイクの参加声優
参加している声優さんは下記のようになっています。
山田一郎：木村昴さん・山田二郎：石谷春貴さん・山田三郎：天﨑滉平さん
碧棺左馬刻：浅沼晋太郎さん・入間銃兎：駒田航さん・毒島メイソン理鶯：神尾晋一郎さん飴村乱数：白井悠介さん・夢野幻太郎：斉藤壮馬さん・有栖川帝統：野津山幸宏さん
神宮寺寂雷：速水奨さん・伊弉冉一二三：木島隆一さん・観音坂独歩：伊東健人さん
白膠木簓：岩崎諒太さん・躑躅森盧笙：河西健吾さん・天谷奴零：黒田崇矢さん
波羅夷空却：葉山翔太さん・四十物十四：榊原優希さん・天国獄：竹内栄治さん
上記のように、ベテランから新人で本作がデビュー作品の人まで多数の顔触れが参加しています。中には歌唱自体が珍しい人までいます。しかし山田一郎役の木村昴さんはご自身の趣味がラップである事から最初からとても上手い歌唱を披露しています。
ヒプノシスマイクのＨＩＰ－ＨＯＰからの目線
Zeebraさんと呼ばれるキングギドラの一員で日本のラッパーの立役者によると「ヒップホップシーンにとってメリットになる」と思いこの作品に楽曲を提供したそうです。
そして実際に参加すると、ファンの関心の高さ・声質のマッチングの高さを感じたそうです。
その感じた物は現実となり、様々なラッパーのライブイベントに「ヒプマイきっかけ」でヒップホップにハマりライブに来てくれた人もいるそうです。
その他にもシノギを作曲したALI-KICKさんは「想像の遥かに上回る勢い・声優という枠を超えている」。またパピヨンを作詞した岩間俊樹さんは「モノホンプレイヤーも唸らす本物志向」と多くのヒップホップシーンで活躍されている人から称賛されています。
まとめ
この様にファンだけでなくヒップホップシーンで活躍されるプロからも称賛される楽曲のクオリティを保持しながら、新たな巨大コンテンツへ成長している『ヒプノシスマイク』。
窓口は楽曲・キャラクター・制作陣・声優など多数存在しています。
自分の興味があると感じた所から一度触れてみてはいかがでしょうか。
一見アニメファンとラップは交わらないように見えますが、そこには新たな世界が待っているかもしれません。
